設備機器

CT

以前はパノラマ写真という2次元装置でインプラントを施術していた時代がありましたが、現代ではCT（Computed Tomography）という3次元装置でインプラントを行う時代となりました。2次元パノラマ写真でわかる範囲は、あくまで骨の高さだけです。しかし。インプラント成功のためには骨の幅も事前に把握する必要があります。また、神経や血管の位置を視覚的に知る必要もあります。CTはこれらの情報をすべて網羅しており、術者のストレスや患者様の安全性は向上しました。インプラント手術をCT装置なしで行うことは、航海に出たときに羅針盤がないようなものです。それほど重要な機器なのです。当院のCTは細かい部分まで分析することが可能であり、このCT活用することで予め精密な診断を行っております。このことにより安全かつ安心なインプラント手術が達成されるわけです。

電子マイクロスコープ
（ネクストビジョン）

当院ではネクストビジョンという電子マイクロスコープを使用しています。一般的には、マイクロスコープというアナログな顕微鏡が使用されています。しかし、この習得には大変時間がかかり、経験が必要になります。ところが当院使用の電子マイクロスコープはデジタル化により、術者に非常に優しい機器ですので、精度にばらつきがありません。そして、ネクストビジョンは４K・80倍の高精度で口腔内を鮮明に写し出し、肉眼ではとてもとらえ切れない根管内やインプラント埋入の際の上顎洞粘膜や骨の状態を鮮明にします。これにより、勘に頼ることなく、かつてより更に精密な治療を可能にしています。この機器を採用しているクリニックはまだ少ないことを考えると、一歩進んだクリニックと言えるでしょう。

遠心分離機

私たちの血液中には様々な成長因子が含まれており、これを治療に用いることができないかと考えられたものが自己血液製剤でした。当初は濃縮された血小板を取り出すことを目的としていましたが、抽出過程において自己以外のタンパク質を用いることと効果に関してあまり期待ができないという点から血小板から血漿成分が注目されるようになりました。
フィブリンは骨を作る骨芽細胞とくっつく性質もあり、再生の３つの要素のうちの足場となり、我々がけがをしたときにできるかさぶたと同じで傷口の止血、保護など組織の修復には大変重要な役割を担っています。
この第二世代の完全自己血由来のフィブリンゲル（CGF：Concentrated Growth Factors）は添加物を一切使用せず止血、組織の修復の促進に大きな効果を及ぼしました。当院ではメディフェージュという血液遠心分離機を使い、歯の欠損に伴う歯槽骨の再生、抜歯部位の治癒促進・痛みの減少、歯周病による歯槽骨の部分欠損の再生などを積極的に行っています。

超音波ボーンサージェリー

超音波ボーンサージェリーとは、骨を削るための超音波骨切削器のことで削る量をコントロールしやすいことから歯肉等の他の組織を傷つけずに治療を行うことができます。用途も幅広く主にインプラントや抜歯、口腔外科治療など様々な場面で使われています。患者さんの負担も少なく、必要な部分の骨のみ削ることができるため、特にインプラント治療には必須の機器です。

電動麻酔器

当院ではオーラスターという電動麻酔器を使用しています。従来の麻酔は人間の手によるものであり、力のコントロールが難しく麻酔時において、急激な圧力により痛みを感じることも少なくありません。しかし、電動麻酔器であれば常に一定の力で麻酔が侵入するため、痛みを感じる確率が低くなります。また、同時に麻酔液を温める装置も完備しており、これによりさらに痛みが軽減されます。

ペリオテスト

これは約60段階に数値化したもので、数値が少なければ少ないほど歯の動揺は少なく、骨と強固に結合していると予想されます。このため、歯周病の経過観察やインプラントや歯の移植の予後判断の材料として使用されます。天然歯の場合は10以下、インプラントの場合は0以下が好ましい数値とされます。当院ではペリオテストを使い、客観的にインプラントの固定具合を数値化し、安心して補綴物を被せる準備ができます。

口腔内スキャナー

以前は型を取る際には、口の中に金属製のトレーとアルジネートやシリコンという材料を使っていました。これらは口腔内に入れることで非常に不快感を示すものです。しかし、現代においては、口腔内スキャナーにより型取りを行わず、スキャナーを使って歯牙をコンピュータに読み取るようになりました。このことで。嘔吐反射等を引き起こすこともなく、精密に型を取ることができるようになりました。

口腔外バキューム

歯を削るときやクリーニングを行う時には、多くの水を使うのはもちろん、唾液も多く出ます。それらの水分や歯を削った粉塵などは、目に見えない飛沫となってたくさん飛び散り、空間を漂うことになります。
今までは治療中には、唾液や水を吸い取るバキュームという掃除機の役割をする機械でもちろん吸い取りをしていました。これが口腔内バキュームと呼ばれるものです。
ところが、ほとんどの歯科医院で使われているこの通常のバキュームは、お口の中を対象としているので、このように空間に飛散してしまった水や粉塵はあまり吸い取れません。
ですから舞ってしまった水や粉塵が、術者のみならず患者様のお顔にかかったり、吸ってしまったりすることにもなります。これを防ぐ目的なのが口腔外バキュームです。これにより、水や粉じんの99％を除去できますので、感染対策として当院で使用しています。

拡大鏡

口腔内は肉眼で確認できる範囲は非常に狭く、どうしても死角があります。これを補足するのが拡大鏡です。しかし、普通の拡大鏡では正確性に欠けることがあるため、当院では
拡大鏡の中で最も信頼性の高いHEINE社のものを使用して、細部までこだわっています。